常日頃、社内外の人間に対して弊社の仕事を「技術職」や「専門職」という表現をします。
時々格好を付けて「クリエイター」なども使ったり。
技術を身に付けてプロとして職務を遂行する訳ですが、一人前になるまでの道のりは容易いものでは無く、むしろ「棘の道」と言っても過言ではないと考えます。
たった3日で身につけたことは、皆が3日で身につけられる。
至極もっともな事を言われています。
私たちが身に付けようとしている技術は3日や3か月を目指していません。
3年5年10年かけて身に付け、次世代に伝承していく技術であると自負しています。
とは言え近代のデジタル化が進む前、所謂アナログ時代と比較すると、ある程度の仕事を任せられるようになるまでの期間も短縮したようには思えます。
そりゃ、”手書きとパソコン”じゃ”ウサギとカメ”どころの騒ぎじゃありません。
当時はムラの無い綺麗な直線を描くのにも2年、3年とかかったものですが、今はポチポチっと1秒で書けてしまいますから、下積みの意味合いも異なりますよね。
上に書きましたが、
>ある程度の仕事を任せられるようになるまでの期間も短縮したようには思います。
パソコンとアプリを使えば昨日入社した人間でも3か月、半年頑張ればパッと見は仕事が出来るようになります。内容は限定されますが。
問題はソコからなんですよね。
毎日毎日、○○○○していれば一流の○○○○になれるのか?(○は適当に入れてください)
と問われれば、2流3流にはなれる可能性は有ると言えます。
プロとしてその業界に身を投じたのであれば上を目指したいと思いますよね?
であれば、普通に作業をこなしているだけでは高みに行けません。
仕事をしなきゃ。
作業じゃなくて仕事です。
プロとして仕事をするために必要なのは熱いハートです。
どうしたらもっと上手になれるのか、早くなるのか、どうしたら見る者の心に響くようなクリエイティブな仕事が出来るのか、常々考えながら向上心を持って臨んでいるか否か。
この熱いハートが無く、単に降りて来た業務を毎日淡々とこなす作業をしていては、プロどころかセミプロにもなれません。
「作業と仕事は違う。作業者になるなよ、仕事をしろ仕事を!」
「いつまでもラットレースをしていちゃ身体を壊すぞ。抜け出せ」
と常々若い世代に話していますので、少しづつでも浸透して価値ある下積みで高みを目指して欲しいものです。
画像:istock
2015年4月23日
川内カツシ
追伸:カープ、中々浮上できないな〜