地元企業への発注で活性化を図る

『源氏まつり』は清和源氏発祥の地として知られる兵庫県川西市の祭りである。

源満仲、源頼光、源頼信、源義家から源頼朝、源義経、源義仲、源実朝など累代の源氏の武将が登場する華麗な馬上の武者行列が有名で、今年は4月11日に行われる。

テクノアートの本社が籍を置く同市から源氏まつりのパンフレットやポスターの制作について見積依頼を受けた。今までは市外の業者へ発注していたらしいのだが、今年から市内の企業へも広く声掛けをしているとの事だった。

テクノアートは昨年度から川西市の指名業者登録を行い、地元企業として行政の仕事を受注することで多少なりとも社会貢献をしたいと言う思いが有った。

同じようにして事業所が有る池田市へも登録しており、受注促進活動で同市の契約課を訪問した際の事だった。

何か出来る事は無いでしょうか、という問いかけに市の担当者は「池田市に本社を置いて頂いている企業様へ発注打診する事を基本姿勢としております」との回答を受けた。至極尤もなお話だと思い「分かりました。今後技術的に池田市内の業者様で対応できないような案件が出てきましたら是非お声をかけてください。」と、面談のお礼を付けくわえて退出した。

市の税収が使われるわけだから市の企業へ発注し、企業も市へ納税するという税のサイクルであろう。もし、市の企業に対応できる技術が無ければ企業を育てる。市も業者の出す数字を鵜呑みにするのではなく、積算能力を身につけて適正価格を把握した上で官民タッグを組んで市政を支え、経済活動を盛り上げて行くべきであると考える。

競争見積もりにしたならば価格の大小にかかわらず透明性を持たせるためにも落札価格を公表し、次回に備えて企業努力するチャンスを与えなくては仕事が回らないのでは?と言う風にも考える。

今回、残念ながら力不足で受注に至らなかったが、丁寧に対応してくださった市のご担当に大変感謝している。

私自身が川西市民と言う事も有り、コストを抑えてより良いサービスを提供したいという思いが強い。

まして源氏まつりとは関係の深い「福知山 大江山酒呑童子まつり」では、源頼光役として鬼武者行列に個人的な意志で参加しているから尚更である。

2010年2月19日

企画営業部  川内カツシ

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