前回の朝礼は特にお題を定めずに、その場でリスナーからお題を投げかけ、話を膨らませるという形式で行いました。
僅か3分という短い時間ですが、スピーカーは10分ほどに感じます。
投げられたテーマに沿い、何を伝えるのかを瞬間に組み立てなければなりません。
少ないと言えども6人の前で喋ると言う緊張感 が話の組み立てを邪魔し、ワードが中々出て来ません。
人は緊張すると「頭が真っ白」になると言います。
これは脳内でノルアドレナリンという物質の分泌により、自律神経の中の交感神経が刺激される事によるものです。交感神経が優位になると、心臓が高鳴り(いわゆるバクバク)、汗をかき、顔が紅潮するといった症状が出ます。
この症状が出ると人は緊張して冷静な思考や言動が難しくなります。
また、スピーチを突然指名されるより、順番を待っている間の方がドンドンその症状は高まるようです。それは「上手に話さなきゃ」「どんはオチを付けよう」「あと1人で私の番だ」などのように、自ら緊張を煽るような思考が働くからです。
交感神経に反して副交感神経が存在します。
副交感神経はアセチルコリンという物質を放出する事で、血圧と心拍が下がり、血管拡張、興奮性低下などのリラックス状態を招きます。
では、どうやって交感神経の刺激を止めて副交感神経を優位にさせるのか?
私の経験から、
- 「あがらない」 という意識に集中しない
むしろ“あがっている”自分を認識して受け入れる。その場を楽しむという発想の転換を行う。 - 「経験」の積み重ねで自信を付ける
ハードルを下げ、小さな事から初めて少しずつ自信を持つ事から始めます。自信は人を作り、人を変え、人を強くします。 - 「腹式呼吸」で身体の緊張を解す
お腹を膨らませ、鼻から大きく吸って口からゆっくり吐く腹式深呼吸を繰り返すと、心拍数が下がり心臓のバクバクが静まります。 - 「イメージトレーニング」を繰り返す。
自分がどのように成功しているか、何かをやり終えてどんな風に拍手や喝采を受けているかなどを徹底的にイメージする事で自己暗示をかけ、本番もそのイメージのまま 臨めます。
などが効果が有りました。
元々上がり症(今も)だった自分を認めて受け入れる。
そして、緊張しながらもそのシチュエーションに自分が居る事を楽しみ、素晴らしい結果を出している自分をイメージする。
すると、肩の力がストンと抜けて緊張のスパイラルから抜け出すことが出来ます。
緊張を味方にしてミッションを克服し、人生をドキドキしながら生きていたいと思います。
“緊張を味方にする:川内カツシ” への1件の返信
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