日本マニュアルコンテスト2014:川内カツシ

結果速報が出てたんですね。。。見逃していました(>_<)

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マニュアルオブザイヤーの発表はTCシンポジウム京都会場で選出されるそうです。
(1昨年は私どもが関わったマニュアルが栄えある栄冠を手にしただけに興味深く見ています。)

さて、今年のマニュアルコンテスト、紙マニュアル一般部門では「日産自動車/Leaf 取扱説明書」が受賞していますね。

自動車のマニュアルを制作するクリエイターとして、大変参考になりました。
数年前までは3D画像を使った表現など思いもしなかったでしょうけど、今では3Dグラフィックを分かりやすく加工し上手に使われています。
設計が3DCADだからと言って、派生するコンテンツすべてを3Dで表現すれば良いだろう、と言うのは私は少し違うと思っています。

マニュアルに使われるテクニカルイラストの醍醐味は、なんと言ってもピンポイントで伝わる分かりやすさです。
全てのハイライトとシャドウを線画で精細に表現する事が分かりやすいのではなく、必要な部分のみを描くテクニックこそがテクニカルイラストレーターに備わった感性と技術です。
3Dグラフィック然り、全てを3D画像を加工した挿絵だと、伝えたいところがぼやけてしまい、読み手に取って非常に分かり難い絵となります。
ハイライトとシャドウのバランス(シェーディング設定)、カラーバランス、小窓イラスト、線画の重用など。

「日産自動車/Leaf 取扱説明書」は我々が見ても”あ、上手い表現しているな”と思わざるを得ません。この他、グラフィックのみならず紙面の空間バランスや、読んで見たいと思わせる工夫が随所に見られるトリセツですね〜

受賞作品の中には他にも”分かりやすさのスパイス”が見つかると思いますので、京都会場に足を運んで盗みに行きたいと思います。(東京は仕事調整が出来ずに見送りましたが)

審査に関しては、もっと広く一般の方にも投票いただけるような仕組みになれば良いなぁと。。。 もちろん審査基準ってのが大切なのは理解できますが、誰のためのマニュアルか?ってところと、公正かつ透明であるべきだと思うので。

 

2014年9月24日
企画営業部
川内カツシ

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