立命館大で面白い試みがスタートしているので紹介します。同大の学生らが中心となり自転車事故を減らして安全なまちづくりを進めるプロジェクトとして、スマホ用アプリ「みんなでつくろう自転車安全マップ」をリリースしました。
Webマップで危険な場所がひと目で分かるようになっていて、学生自ら危険な箇所をマッピングすることができます。
背景地図はGoogleマップやOpenStreetMap、地理院地図などに切り替えることもできるようです。
現在は、参加加盟大学を中心としたサービスとなっていますが、今後は誰でも情報の発信や投稿ができるように準備を進めているとのこと。
情報の閲覧は誰でも可能となっています。
まず、過去数年間の自転車事故の情報を警察から提供してもらい、事故の種類ごとにアイコンを分け、事故ごとに「乗用車×自転車、大学生、出合い頭、重傷」のような概要が表示されるようにしています。
そして、学生たちは、見通しの悪い場所や坂道、交通量の多い道などを投稿していき、そのアイコンをクリックすると写真で現場の様子を確認することができます。
アイコンの種類が30個近くと多すぎる感は否めませんが、もっとマッピングエリアが増えて、見やすく使いやすいものになってくると利用者が増えるではないかと思います。
同大学理工学部の笹谷准教授によると、将来的に以下のような展開も検討しているそうです。
- 走行中に音声で通知する機能の追加
- 防犯・お買い得情報機能の拡張
- 原付の事故情報の追加
- 中高生や市民向けの自転車安全マップ
- 小学生の通学路安全マップに活用
- 高校生の地図総合のアクティブラーニング視点
個人的には、自転車で危険地帯に入ってある一定以上のスピードが出ていれば、警告音が鳴るような仕組みがあればいいのではと思います。
坂道でスピードを出すのは爽快ではありますが、歩行者と衝突して加害者となり莫大な賠償金を背負うことを考えると、普段からスピードを出さず安全運転を心がけなければなりませんね。
地図情報の投稿といえば、地図のWikipediaといわれるOpenStreetMapがあります。
この編集にも興味があるので、是非参加してみたいと思っています。
OpenStreetMapJapan
2017年8月21日
地図制作部
ひで@宮本英幸