皆さん初めまして。
テクノアートの上田と申します。
今年の4月にテクノアートに入社いたしまして、パーツカタログの編集に携わっております。
日々パーツカタログの編集業務をしていると”イラスト”というものに触れる機会が多いのですが、その中で私なりに気付いた事を1つ、少々生意気ではございますが今回は自己紹介も兼ねてご紹介したいと思います。
まず私ですが、テクノアートに入社する以前は、自動車の整備や販売などを行っている企業におりました。
そこで実際のパーツや部品の交換作業を見る事や、パーツカタログを利用する事がありました。
つまり、現在の編集業務とは真逆の立場に居た様な事になるのですが、前職での経験のおかげで実際のパーツや取り付けのイメージがつき易いなど、現在の業務で役立つ事があると感じます。
又、日々の業務の中で諸先輩方や関係先の方のお話を伺うと、パーツカタログ内のイラストは様々な規定やマニュアルの中で製作されつつも、製作者が少しでも良い物(解りやすいもの)を目指して精査し、時には議論され、非常に考え尽くされたものである事が分かりました。
規定やマニュアルを遵守して製作するのは当然ですが、それだけで良い物になるとは限らない事が分かり、日々この仕事の難しさと奥深さとを感じます。
又、どの様なイラストがベストなのかという事においても、時代や見る側の状況等によって刻々と変化するようで、明確な完成形というものは無く、改善なども含めてニーズは尽きないのだと感じます。
そこで気付いた事なのですが、取扱説明書のイラストや、ショッピングセンターの中にある案内板のイラストなども、少し見方を変えてみて、考え尽くされた1つの”作品”であると思えば、そこに個性や作者による見解の違いが潜んでいる事が分かります。
そして、無意識に見て理解できる、苦労を感じさせないイラストほど、実は凄いものなのだと思います。日常で出会う一見ありふれた様なイラストも、たまにはその様な視点で見てみると面白いですね。
何かヒントがあるような気がします。
少々長くはなりましたが、最後までお付き合いありがとうございます。
2018年10月9日
西宮分室
上田 朗