心のスイッチと未来へのプレゼント

東京に「品川女子学院」という女学校がある。

抵抗無く女学校というフレーズを使える自分が古臭く感じる今日この頃。。。

さて、その品川女子学院を取り上げたのは、昨日放送された“カンブリア宮殿”にゲストとして

登場した漆校長(女性)の言葉が心に残っているからである。

彼女は当校の創始家に生まれた。 教員免許を取得し、家を継ぐために当校の教員として

教育現場で下積みをするかと思いきや、全く別の学校で教壇にたった。

ある日、同僚の先生から実家の学校(品川女子学院)が廃校の危機にあると知らされた。

原因は時代に乗り遅れた事による生徒数の激減によるものだった。

カリキュラムに魅力が無く、制服も時代遅れ甚だしい現状を目にした彼女は一念発起して

品川女子学院の再建に立ち向かった。

制服を自らがデザインに立ち会い、現代っ子が抵抗なく好んで着られるものにした。

生徒の自我を目覚めさせることを主として考え、カリキュラムを一新し魅力的なものに変えた。

企業とのコラボレーションとして部外から公認会計士や弁護士、会社経営者、学術研究者など

あらゆるプロのスタッフを講師として招き、社会の厳しさや魅力を伝えることに力を注いだ。

これは28プロジェクトの一つだ。

28プロジェクトという名前の由来は、自分の将来を28歳がゴールと見立てて逆算させ、

計画を立てさせるのだ。 これから何をすればよいか、何を成すべきかと言うことを自発的に

考えさせ、それを学校がフォローするという形を取った。 品川女子学院オリジナル、自分の

ライフデザイン教育である。

文化祭は生徒が株式会社を設立し出展計画から仕入れ業者との交渉、売り上げ管理まで

全てやらせる。生徒はその会社の株主であり社員という設定だ。最後は株主総会まで開き、

「〜以上、承認いただけますでしょうか」と、そこまでやるか!?という徹底ぶりには脱帽。

故に品川女子学院の人気は右肩上がりを続け、今や都外からの通学は5割を超えるほどで、

競争率も狭き門と化している_。

話を本題に戻し、漆校長の言葉に触れてみたい。

  1. 心のスイッチを入れる
    モチベーションを上げると言うことだが、嘘偽りのない現実を見せ、28歳を具体的にイメージ
    させることで、本人のやる気と個性を導き出すというものである。
  2. “うっとうしい”は未来へのプレゼント
    うっとうしい事をいう人だなぁ、という反発のような思いは誰しも持ち合わせたと思うのですが、
    思いが通じるまで言い続けるのだそうです。  あぁ、あの時あの人にあんな事言われたけど
    その通りになっちゃたよなぁ、、、って事がある。。。   その時は素直に聞けなかったり楽な
    方へ流されたりするのですが、体験する事で当時言われたことが蘇ってくるので大事に至ら
    ずに済む。まさに未来へのプレゼントである。
    —————————————————————-

高校生という年齢だからこそ、手取り足取りの導入編が必要なのであり、社会人ともなれば
モチベーションを上げるも下げるも自分自身の問題であり、誰かのせいに出来るものではない。
「素直に人の言うことを聞けなくなったら、そこで成長が止まる」という話を聞いたことを思いだした。
言い回しや、口調の強弱、攻撃的な言葉などに気を取られてしまい、本質を読み取れないでいると、
「うっとうしい」しか残らないのだと思う。 そこから抜け出せないで居る人を見ていると悲壮感さえ
感じることがある。。。

輝いていた。。。

目標を見つけて動き出した生徒達の目。

毎朝、生徒よりも早く登校し、玄関で生徒1人1人に向かって「おはよう」と声をかける校長の目。

品川女子学院

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