少し前、小さな出来事かもしれませんが、“地図に関わる仕事をさせていただくことができてよかった”と感じることがありました。
友人と出かけた際、初めて行くカフェに寄ってみようという話になり、スマートフォンで地図を表示して、駅から徒歩でその場所へ向かうことにしました。
地図で確認すると、そのカフェは、駅からやや離れていて、少し分かりにくそうな場所にあるようでした。
本当にこの辺りにカフェがあるのだろうかと友人と話しつつも、地図を頼りに、道路や目標物を確認しながら、「もう少し歩けば学校が見えてくるはず」「地図と同じマンションがあった!この角を曲がってもう少し進めば到着するはず」と、迷うことなく、無事に目的地に着くことができました。
その時、冒頭に書いたような気持ちになりました。
“地図に関わる仕事をさせていただくことができてよかった”
テクノアートに入る前の私は、地図を利用して目的地へ向かうとき、道路の太さや進行方向に注目しがちで、地図上に掲載された「目標物」を、それほど意識していなかったような気がします。
しかし、地図の仕事をさせていただく中で、地図上の、建物の名称や形状が、「目標物」となることを意識して掲載されていることなどを知り、実際に、自分が地図を利用して目的地へ向かう際にも、「目標物」など、道の太さや進行方向以外の要素にも注目して地図を見るようになり、以前よりスムーズに、目的地へ向かうことができるようになったと感じました。
「女性は地図を読むのが苦手」といった話があります。
私自身は、自分が地図を読むのが特別苦手だと思ったことはありませんが、「得意」とも思ったことはありません。
画像:stockphoto
※記事の投稿者本人ではありませ〜ん
地図を読むのが得意な人も、苦手な人も、それぞれ大勢いらっしゃるのだと思いますが、苦手だと思っている人にとっても、
「この地図は分かりやすい」と感じる地図があるのかもしれません。
私は、地図上の「目標物」に注目することで、目的地に向かいやすくなったと感じましたが、人それぞれ、地図を読むときに、注目しているポイントがあって、そのポイントが、その人にとって伝わりやすく表現されていた時、「分かりやすい」と感じるのかもしれないと思いました。
自分にとって分かりやすいかどうかだけでなく、多くの人にとって分かりやすいかどうかを考えながら、これからも、地図の仕事をさせていただきたいと思います。
2014年7月31日
地図制作部
深山 友紀子
※車を使わず電車やバスなどの公共交通を利用して、旅先を隅々まで楽しむ人のための新国内ガイドブック。 【tabitte】の地図制作にも拘わらせて頂きました☆
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