今回、記事を書かせてもらうマグナム★KENJIです。
ブログバトン前走者のハッピー上田さんからのテーマ「デザインセンスの培われ方」について書こうと思います。
正直、「デザインセンス」が私には全くありません。
昔から絵を描くことは好きでしたが、センスがあるかと言われれば答えに困ってしまうので今回は自分が携わっているテクニカルイラストでの「デザインセンスの培われ方」について考えてみたいと思います。
テクニカルイラストにもデザイン性は非常に重要です。
そもそもテクニカルイラストは普通のイラストと違い、技術資料などに使用されるため
「より分かりやすく」を目的に作図しています。
「より分かりやすい」=質の高いテクニカルイラストを描くためには、ある程度デザインセンスを求められます。
では、本題のテクニカルイラストにおいての「デザインセンスの培われ方」とは
それは、経験値だと思います。
デザインセンスと経験値では関係性がないと思われがちですが、テクニカルイラストでは経験値しか「デザインセンス」を培うことはできないと思います。
それはなぜか、図面から作図したケースで考えを述べたいと思います。
図面を読み解く理解力があればイラストを描くことはできますが、それだけではセンスがあるテクニカルイラストとは言えません。
図面通り、形状を詳細に描くことも必要ですが、
前述に述べたテクニカルイラストは「より分かりやすく」を目的に使用されるため、
イラストをより分かりやすくするように手法を施します。
手法を施して完成したものが質の高いテクニカルイラストとなります。
個人的な考えになるかもしれませんが、
テクニカルイラストにおいてのデザインセンスとは「より分かりやすく」、
より分かりやすくする手法=発想力とし、発想力を培うには経験値しかないと思います。
自分で考え、実践し、経験することで同じような表現方法で作図する際に活用できるようになり、結果的に「デザインセンスを培う」ことに繋がるのではないでしょうか。
下記はより分かりやすくする手法を施したイラストです。
ボルトに重点を置いて作図した場合と、重点を置いていないように作図したものを段階毎に作成しています。
右端ではボルトの外形しかありませんが、別部品を目立たせる手法として使用する場合もあります。
下記はボルトの取り付けイメージを段階毎に作図しています。
何処の部分に重点を置くかがテクニカルイラストでは重要になります。
今回は簡単な手法を説明しましたが、その他にも様々な手法があります。
冒頭でも述べた「デザインセンス」は全くありませんし、センスとかはある程度、個人差があり本人の努力だけでは難しいこともあるかもしれません。
ですが、テクニカルイラストにおいての「デザインセンス」は個人のセンスは関係ないと思っています。
自分の努力、経験で質の高いイラストが描ける所もテクニカルイラストの面白さの一つなのかもしれません。
2015年6月15日
テクニカルドキュメントグループ
マグナムKENJI