毎年、経団連が発行している『選考時に重視する要素』によると企業が学生に求める力、第1位は“コミュニケーション能力”だそうです。
なぜ、各企業はそれほどこの能力を重視するのでしょうか。
この能力の中でもビジネスシーンで求められるものは「交渉力」「折衡能力」「説得力」ですが健全な人間関係を構築できる人こそ、会社にとって利益をもたらす人となるからではないでしょうか。
しかし、この能力は一朝一夕で作られるものではありません。
時間をかけて、努力を重ねて身につくものです。
だからこそ企業はすでにこの能力を高めている人材を求めるのではないでしょうか。
そもそも“コミュニケーション能力”の優れている人とはどんな人なのでしょうか。
私は相手と気持ちよく“会話のキャッチボール”ができることだと思っています。
ここで大切なのは“お互いが“気持ちよく”ということです。
ただ自分の言いたいことを話すのではなく、相手の性格・気持ち・立場になって話の内容や言葉を選び、必要であれば会話の途中で軌道修正もしなければなりません。
そのためにはこちらから話すだけではなく、相手の話を“聴く”ことが重要です。
“聞く”ではなく、“聴く”でなければなりません。
それは相手の声や対応などから気持ちを推察することを必要とします。
自分の話したいことではなく、相手が興味を持つことや必要としている情報を話す。即ちコミュニケーション能力を高めることは共感力を高めることだと思います。
よく井戸端会議で、おばさま方がお互いの話も聞かずに自分の言いたいことだけを延々と喋りまくっている光景。
あれはコミュニケーションではありません。
言葉数は少なくても、お互いが相手の話や気持ちに耳を傾け心地よい時間の中でいろいろな情報を交換したり、関係を深めることこそが真のコミュニケーションではないでしょうか。
ちなみに・・・私は人見知りです。
でも、いつもそう見えないと言われます。
初対面の人にも話しかける私を見ていると、そう思えないのも仕方ありません。
でも、本当は知らない人と同じ空間にいることさえ苦手です。
待合室や、セミナーなどでピーンと空気が張り詰めていたら胃が痛くなってしまい、その空気に耐えられない私は自ら話しかけて、その空気を打ち砕くことにしています。
まず、
- 目を見て挨拶。
- そしてお天気など当たり障りがない話へ。
息が詰まるようだった空気がふんわりと崩れて、少し柔らかい空間に変わる。
そうなるように、相手の言葉を聴いて、対応を観察して相手に負担をかけないように、コミュニケーションを取るよう心がけています。
せっかく人として生まれてきたのだから、言葉を遣って心の交流をはかり、自分だけでなく周囲の人がいつも笑顔で、お互いを思い遣ることができたら素晴らしいのになぁ
と思っています。
『コミュニケーション能力』とは、
゛完成することはなく何処までも伸ばすことの出来る能力“なのだと思います。
あらあらかしこ_。
2015年6月29日
西宮分室 パーツカタログ編集
@MAYUYU