日本語スタイルガイド:一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会編著
この度、TC協会から発行されました。(第2刷)
言葉をベースに分かり易く取り扱い情報を伝えるためには、日本語の文章作成能力が
必須である。
本著はテクニカルライターのみならず、一般社会人の様々なビジネスシーン(メール、
報告書、企画書、提案書など)やブログなどのプライベートな情報発信のシーンに
おいても役立つよう、実用文のライティング技術を基礎から丁寧に解説しているとの事。
プライベートとビジネスシーンで文章の作り分けが出来ていない人を目にする事が有る。
気心知れた相手には堅苦しい定型文や言い回しを避けてザックバランなコミュニケー
ションも、時として相手との距離を縮める効果が有る事は認める。
しかし、会社としての正式文書やメールなどには一線を画して望むべきと考える。
社会人として経験を重ねると言う事は、現場レベルの実務以外のこういう部分にも
フォーカスする事が望まれていることを分かって欲しい。
特にビジネス文書においては読み手目線で、読み手の心情を推測した文書作成に
注意する必要が有る。例えば「報告書」においては事実だけを簡潔に述べ、言い訳と
取られ兼ねない言い回しは避けるなど。文書作成時には読み手が何を知りたいかを
最優先に考えて構成をしなければならない。何が起き、どう対処して、その結果どうなり、
今後どうするのか、これらを分かり易く伝えるための文書作成にはもう一人の自分が
添削すると不適切な部分が見えて良い。
携帯電話やパソコンを使い、インターネットを介して沢山の人とコミュニケーションを
簡単に取れる時代だからこそ、年齢・性別・ポジションを問わず、言葉をベースにした
日本語文章作成に目を向けるべきではないかと思う。
自分自身稚拙な文章が多く、何度も書き損じては後で悔いる事が有るが、幸いにして
営業職故かお手本となる文書に出会い、「ハッ!」と気付かされる事も多い(^_^;)
2009年9月15日
企画営業部 川内カツシ