テクニカルコミュニケーション シンポジウム2017 京都開催:川内カツシ

10月4日―6日までの間、京都リサーチパークに於いて

【テクニカルコミュニケーション シンポジウム2017 京都】が開催されました。

テーマは「TCのチカラで高める、日本のプレゼンス」です。 “テクニカルコミュニケーション シンポジウム2017 京都開催:川内カツシ” の続きを読む

TCシンポジウム2015 京都開催所感:ハッピー☆上田

ご無沙汰しております。

企画営業部・上田です。

ひとつ前のポスト 「TCシンポジウム2015 京都開催:川内カツシ」に続きまして、

先日、2年ぶりにTCシンポジウム京都開催に参加し、何本か聴講して参りましたがその中の1つ「これからのマニュアルを考える」についての感想を。

「これからのマニュアル」に該当する物のうちの1つが「webマニュアル」

数年ほど前からTCシンポジウムでもこの「webマニュアル」については、度々議題に上がっており、大手家電メーカーのHPなどを見ても目にすることが多くなってきていることを感じます。

一般ユーザーの方もかなり身近に感じられるものになってきているのではないでしょうか。

「紙マニュアル」は紙のみで説明を完結しなければならないという概念があり、その点「webマニュアル」は動画、アニメーションなども使用することも可能、一連の動作をユーザーの目に直接見せることができる。見せ方の手段が広がり、これからの可能性という点ではwebマニュアルに分があるように思えます。

とここまで書き連ねてきましたが、私は自動車用品の施工説明書の制作に携わっており、実際に施工の作業をすることも多々あります。
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スマホやタブレット端末などを用意し、のついた手で小さな画面を触り、webマニュアルを見ながら作業をするということはなかなか難しいのではないかと。
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http://nihongo.istockphoto.com/


ましてや、そういった機材の持ち込みの禁止されているところでの作業となりますので実際には紙を広げて確認を行いながらの施工が現状です。

一般ユーザーに対する取扱説明書のwebマニュアルは使いやすいものであっても、施工説明書などはやはり紙のほうが作業しやすいという面もまだまだあると思われます。

紙マニュアルからwebマニュアルへの過渡期に入っていることは間違いなさそうですが、webマニュアルの圧勝というわけにはいかないのではないでしょうか。

紙のみの説明ではユーザーにとって理解しづらいところのみを動画で表現という形にし、紙とwebが共存していくという形がしばらくは続きそうですね。

メーカーにとっては紙&webの取説制作予算を取る必要があるので大変そう、、、

 

2015年10月16日
企画営業部 工務課
ハッピー☆上田

 

TCシンポジウム2015 京都開催:川内カツシ

TCシンポジウム2015 京都開催

TCシンポジウム2015

今年のテーマは「共感のテクニカルコミュニケーション~誰のために、何のために、どうやって~」です。

基調講演から聴講したかったのですが実務に追われて午後からの参加となりました。

基調講演テーマ「共感が相手の心の扉を開く! ~ほめる達人だけが知っている魔法の言葉~」
この日の交流会でお伺いしたところ、皆が口々に「ほめ達」「ほめ達」と話していらしたので素晴らしい基調講演だった事でしょう。残念(>_<)

この日の午後は、04マニュアル制作ディレクション~取説新時代に求められるスキル 品質管理編~を聴講しました。1時間のミニセッションと言う形式で行われましたが、TC教会の高橋尚子さんが講師として旧来の取説制作ディレクションとこれからの制作ディレクションに求められるスキルについて分かり易く講義してくださいました。
特にコンプライアンスについては改めて気付きを得ました。
最近の”爆買い”に見られるように日本製品は日本人だけが購入するものでは無く、海外旅行者が日本で買って帰り外国で使用するといった流れが出来ています。
氏は、これによって製品取説にも外国人が使用しても誤った使い方をしない取説作り、そして国際規格に準じた取説作りに加えて、フォントやソースコードなどに関する権利の管理感覚が求められていると。
私たちが提供するテクニカルドキュメントが、製品と共にグローバル展開する事を念頭に置いて制作ディレクションを行いたいと思います。


 

交流会では普段お会いできない方との交流や再会も有り、大変刺激的な時間となりました。
今回のテーブル割りが「干支」→「星座」→「自由」という設定も面白かったです。
また、幹事会社である株式会社パナソニックさんのリードで実施した、シンポジウム恒例の天突き運動は照れくささと笑顔が素敵でした^^


 

 

2日目は03マニュアル制作ディレクションの勘所【関西編】を聴講いたしました。
あえて、【関西編】としたところに笑いを期待したのは私だけでしょうか? 例え、お勉強の場にもボケとツッコミと笑いが必要と考えてしまいます^^

石川さん@富士通ラーニングメディアのスマートな進行により、関西と言うよりも関東の雰囲気でスタート。
依頼する側、受ける側の意図をしっかりと噛み合わせ、製品に寄り添ったマニュアルを作るディレクションとは?の投げかけにパネリストの方々が其々の立ち位置でメッセージをくださいました。

株式会社ハーティネスの高橋慈子さんは、ディレクションはチーム作りであり、共創(Co-creation)と協働(Co-production)を実現するチーム、そのチームをデザインするのがディレクターの役割であるとおっしゃいました。それに応える形で、株式会社クレステックの清水さんは、ユーザーが求める品質に応えるための能力を持つ人とのチーム作りが肝要であり、発注側と制作側の適正な評価の上にこそ共創とと協働が成り立つというような事を仰っていたのを聞き、至極共感いたしました。
高橋さんは、コミュニケーションとコラボレーションにより、情報の共有と活用を強化して共感を創り出すのだと続けました。

株式会社ネスレの中曽根さんは使うためのマニュアルでは無く使わせる(使っていただく)マニュアル作りを求めていると。。。コーヒーの入れ方を伝えるマニュアルでは無く、1日1杯でも2杯でもコーヒーが飲みたくなるマニュアルこそ”真のマニュアルである”との持論には心臓撃ち抜かれました。使う→感動ですね。

株式会社クレステックの清水さんは、受け手である制作会社の立場から、具体的な例を交えて沢山の情報と考え方を発信してくれていました。 単に支給された材料を元に指示されたとおりに制作するのではなく、製品のマーケティングやユーザー(消費者)にとって何が必要か、メーカーにとって望むかたちは何か、それらのゴールをイメージして共有する事が大切であると。そして、そのゴールイメージを実現するためのコストをきっちりと評価できる眼力も!
実務面では
・カンプと構成案は構造と機能の表現であり手を抜いてはダメ
・構成案と目次とは全く別物。
・マインドマップをメーカーと一緒に作る事で意思統一を行う
と言ったところが気付きと再認識でした。
同じ制作会社として激しく同意できるコメントも有りウンウンと頷く聴講者も見えました。
「マニュアルは8割の人が見ない。残り2割の人がマニュアルを見た時にどれだけ満足して貰えるかなんですよね」
痺れた~~~(´・ω・`)

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私のリポートは以上です。
3日目のリポートはハッピー☆上田くんからアップいたします。

 

2015年10月9日
企画営業部
川内カツシ

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